亀甲霰 急須
京都瑞鳳堂の純銀製作品の中には伝統的な模様を現代風にアレンジしたものが多く存在します。
霰模様や亀甲模様は古来より多く用いられてきた模様で、その二つを融合したものか亀甲霰です。
霰ものつ重厚感に、亀甲ものつシャープな美しさが相まって、新たな芸術美が生まれました。
古美仕上げが作品に深みを持たせ、現代風な模様にも伝統の貫録を感じます。
銀の持つ殺菌効果や銀イオン効果により、99.99%の純銀製の作品でお茶を淹れると、水本来の性質がまろやかになり、お茶の香りや味を引き立ててくれます。
素敵な急須で、美味しいお茶はいかがでしょうか?
作品ページはこちら。
新竹大遠百展示会のお礼
7月27日(金)〜8月8日(月)まで台湾新竹市の遠東百貨店にて開催いたしました展示会「大器非凡 製品珍蔵展」が無事に終了いたしました。
期間中はたくさんの方々にお越しいただき、既存のお客様も多くいらしてくださいました。
京都瑞鳳堂は新規のお客様はもちろんのこと、既存のお客様にとてもよくしていただいております。
お客様とはただ作品を購入するという存在ではなく、私たちの良き友人の様な関係を気付いていけたらと日々思っております。イベントにお越しくださったら、お茶席でおいしいお茶飲みながら小一時間お話をするのも楽しい時間の過ごし方です。
次回は台北の遠企The Mallで開催です。詳細はまたの機会にお伝えいたします。
手ぶらで金継体験 in 京都瑞鳳堂
来る9月23日(日)に京都瑞鳳堂がギャラリーを構える西陣の大宮通にて「千両が辻」というイベントが開催されます。
イベント概要はこちら。
古くからある西陣の歴史を後世に伝えるために、大宮通が一丸となって盛り上げる最大イベントでございます。
京都瑞鳳堂では協力作家のひとり、漆作家清水愛さんによる「手ぶらで金継体験」を行います。
当日は本物の漆ではなく、エポキシ樹脂と代用漆による簡易体験となりますが、実際にどのようにして金継がなされるのか、そして古来から伝わる金継とは一体どんなものなのかをご自身で体験していただきます。
2時間ほど作業時間が必要となります。そして、万が一汚れても良いような服装でお越しくださいませ。
料金はおひとり様3,500円、別途器代として500円~お受けいたします。
器はご自身の物を持参していただいても構いません。
清水さんが普段ご自身でされている金継体験を、京都瑞鳳堂で体験いただけます。
また、清水さんの美しい作品の展示販売もございますので、是非ご覧くださいませ。
尚、体験は完全予約制となっております。
9月23日(日)11時~、15時~、二部制と致します。
また、人数は1回につき5名様までと致します。
予約の状況に応じて飛込の受付も致しますが、ご予約のお客様が最優先と致しますので、ご了承くださいませ。
ご予約は京都瑞鳳堂まで。
電話番号:075-748-0953
メール:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
「金継体験の予約」とおっしゃっていただくと担当者にお繋ぎいたします。
OMOTNEASHI Selection 2016 授賞式 2016年3月2日 日本橋三井ホール
この度京都瑞鳳堂の銀瓶「霰模様」がOMOTNEASHI Selection 2016を受賞いたしました。
2016年3月2日に授賞式が行われ、女優の本上まなみさんをゲストに迎え、賞状の授与などが行われました。
OMOTENASHI Selection(おもてなしセレクション)とは、商品やサービスに込められた日本独自のおもてなしの魅力を、日本人の有識者と日本在住経験のある外国人選定員により、グローバルな視点と、使い手のことまで考えた気遣いや工夫などに重きを置いて、審査と選定を行われる年に一度の賞で、選定の視点は以下の通りでございます。
• Japanese(日本らしいか)
伝統や和を感じる表現といった日本らしさ
• Modern(現代的か)
現代のライフスタイルにマッチしているかといったモダンリズム
• Global(世界に伝わるか)
国外の方にその魅力が伝わるかというグローバリズム
京都瑞鳳堂は日本のおもてなしの心、金工芸術品の技を日本だけでなく世界へと発信したいと考えておりますので、この度の受賞は大変名誉な事であり、大変うれしく感じております。
見た目の美しさだけでなく、使いやすさなども重視して制作された、日本の古き良き伝統を守り受け継いできた金工芸術品の数々を、日本国内だけでなく海外にも発信する・・・これこそが京都瑞鳳堂でございます。
この賞を機に、皆様に素晴らしい作品をお届けし続けるために努めてまいりますので、今後とも温かいご支援を賜ります様、よろしくお願いいたします。
砂鉄瓶 鳳凰
鳳凰が美しく空を駆け巡る様子を表現したこの作品。砂鉄は一般的に取り扱いが難しく、含有量を上げれば上げるほどひび割れたりするなど、問題が起こりやすいことから、50%ほどの含有量に留めることが主流ですが、京都瑞鳳堂の砂鉄瓶は砂鉄が約70%と一般的なものに比べ、最高純度と言われるほどに高く含まれています。
蝋型を手作りで創り、最新の注意と最高の技術を以って創るため、様々な評価をいただきます。
京都瑞鳳堂はただ単に芸術作品を創るのではなく、細部にまでしっかりこだわりぬき、最高の品質、最高の状態を皆様にご提供いたします。
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新竹大遠百 展示会
京都だけでなく、日本全国で猛暑日が連日報道されていますが、猛暑の日本を飛び出して台湾の新竹市にあります、遠東百貨店で京都瑞鳳堂の展示会を開催しております。
京都市内では39度を超す猛暑ですが、日本よりも南にある亜熱帯の台湾では、不思議なことにここまで暑くないそうです。
写真は搬入後撮ったのですが、京都瑞鳳堂の銀瓶をはじめ、「NANA台湾日本アートグループ展」に参加中の富田啓之氏、高橋亜希氏、高橋朋子氏、中村真由美氏、二階堂明弘氏、和田山真央氏の6名の作品も展示しております。普段見ることのできない京都瑞鳳堂の世界をどうぞご覧くださいませ。
開催場所:新竹大遠百6階
開催日:7月27日(金)~8月8日(水)
営業時間:11時~22時
京都瑞鳳堂と展示会
京都瑞鳳堂は今まで数々のイベント、展示会に参加してきました。
日本国内はもとより、海外へ出向くことも少なくありません。いえ、むしろ海外に行く方が多いと思います。
というのも、京都瑞鳳堂にはこんな思いがあるからです。
今私たちがお見せできる作品すべては日本古来から伝わる伝統の技術であり、海外の方々はご存じないものがほとんどです。
彼らは興味があるものの、この技術を目にする機会がありません。
近年はヘラ絞りやレーザーなどをはじめとした、機械に頼る生産が主流な中で、京都瑞鳳堂は完全手技による制作を貫いております。
焼き鈍しなど火を使う作業は出来ないものの、手絞りの様子、打出しの様子はいくつかの道具を携えれば出来るものなのです。ですから、先生を海外の展示会にお連れして、その場で実演していただくことが出来るのです。
そこで魅せる日本の技術に、海外のお客様は一様に感心し、称賛してくださいます。
先生も慣れない国に行き、実演するのは一苦労ではありますが、この技術を様々な方に見ていただき、金工芸術作品の美しさ、そして培ってきた技術や精神の素晴らしさが、少しでも多くの方に伝わっていけばという想いで参加しております。
コラボレーション
最近「コラボ」と言う言葉を耳にしていますが、そもそも「コラボ」とはどういう意味なのでしょうか?
コラボはコラボレート、コラボレーションなど言い方がありますが、英語で言うCollaborate、Collaboration、つまり協力する、共同作業、合作などの意味があります。
京都瑞鳳堂は長きにわたり金工に携わってくる中で、様々なジャンルの芸術作品にも触れてきました。
ジャンルは違ったとしても、同じ芸術作品と言えます。また、それらには国境や言葉の壁はなく、そしてまたジャンルと言う垣根を越えても繋がることができるのです。
今回ご紹介するコラボレーション作品は、京都瑞鳳堂オリジナルの錫の茶壷に、漆の技巧を駆使して魅せた、ほかに例を見ない美しさあふれる作品です。
今注目されている若手漆作家の浅井康宏さんとコラボしたのですが、まず最初に言えること、それは彼の螺鈿の技法はただ細かいというのではなく、人間と素材の持つ繊細さの合わせ技でしょう。
漆工も金工も古くから伝わる伝統です。この伝統をただの2つ伝統として終わらせるのではなく、協力し1つの作品を作り上げる「コラボレーション」にし、より多くの方々にそれぞれの持つ素晴らしさを理解していただければと思います。
作品の紹介ページはこちらから。
茶合 「菊」
京都瑞鳳堂の誇る金工の技術の中に「和彫」がございます。
和彫は読んで字の如く、日本古来からある手技による彫刻の技術を指します。
近年はレーザーで彫る物が主流ですが、レーザーでは単一な上に、彫った模様の深みを感じることができません。
手で一つ一つ丁寧に彫ることで、時間や労力こそ必要にはなりますが、味わいが生まれ、機械では得ることのない美しさを感じることができます。
私たちがこだわる手技による創作。それは日本に伝わる、金工の世界に伝わる精神なのです。その精神を崩すことなく、この世に伝え、そして後世に伝えていくことこそが我々の使命なのです。
茶合は茶則などと呼ばれ、煎茶道で茶葉を入れる際に使用する道具の一つです。流派により呼び名は異なりますが、お茶会など魅せる場で、この様な美しい作品を使用することが多くなってまいりました。
ただ飾るだけでなく、見せることで作品がより生き生きとするのではないでしょうか。