新作 打出し鉄瓶
鉄は金や銀などに比べると硬いので、打出しで銀瓶を創ることはかなり難しいとされております。かなりの時間、そして労力を費やしやっとできた作品。
誰がどう見ても美しく、細かな打出しの跡が作品に温かさを持たせ、口にかけての滑らかな曲線がより一層味を引き出しております。これは一枚の板から絞っていくからこそできる技なのです。
先人たちがやってきたことを、現代の人ができない事はありません。ただ、機械という文明の利器に頼ることで、様々なことを軽減できます。
しかし、苦労をして一つの作品を創り上げるということで、先人たちの想いを現代に伝えることができ、何事にも変えることのできない喜びを得ることができました。
作品ページはこちら。
京都瑞鳳堂のこだわり 「道具」
作品を創る上で重要な物、それは道具ではないでしょうか?
もちろん作り手たちのこだわりや、伝統を守る精神も重要ではありますが、道具無くしては作品を創ることはできません。
作り手たちにとって、道具はただ単にモノを作るツールではありません。先代から受け継がれてきた物であり、魂のこもった大切な存在なのです。
そしてあらゆる模様や工程に応じた形があり、数個の道具でひとつの作品を創り上げるわけではありません。何十もある中からその模様や工程に合ったものを選び使います。
道具にこだわるからこそできる技、それは昔から今までずっと語り継がれているものなのです。
KOGEI Art Fair Kanazawa
この度金沢市で開催される工芸アートフェアに参加することが決定いたしました。
KUMU KANAZAWA THE SHARE HOTELSさんにて、11月16日(金)から18日(日)まで開催されます。
ホテルの一室を展示の場とし、自在にアートを繰り広げるというおもしろい展示会です。
お部屋は204号室。そして京都瑞鳳堂の作家のほかに、清水愛さん(漆)、高橋亜希さん(陶器)、加藤美樹さん(陶器)そして平居幹央さん(西陣織)が参加します。
コラボ作品をはじめとした、それぞれの織り成す個性的な作品たちが部屋を彩ります。
皆様のご来場を一同お待ち申し上げております。
公式HPはこちら。