銀瓶アートの制作過程
銀塊
京都瑞鳳堂では、日本政府の認定した純銀の銀塊を使用しております。
溶解・プレス
純銀の銀塊を溶解し、軟化させた後、1.5㎝の厚さにまで何度も圧をかけてプレスします。
100年もの間伝承されてきた道具の数々
金工芸術家が使用する道具には、作り手の努力の跡が残っており、世代を超えても尚、伝承されたものを使用しております。
重量・サイズ
作品の重さをしっかりと考慮し、円形に切り、次の鍛金の工程の準備をします。
鍛金と鎚起
円形に切った銀板を金床(かなとこ)と呼ばれる道具に置き、鎚で何度も打ち、銀瓶の胴となる部分を作ります。
焼き鈍し
何度も鎚で打つことで、銀はだんだんと硬くなり、打ち続けることができなくなります。しかしながら、焼き鈍しと呼ばれる工程をすることで、
銀がまた柔らかくなり、打つことが出来るようになります。打つ→焼き鈍し→打つ→焼き鈍しとこれらの過程を繰り返すことで銀板を打ち続けることが可能となります。
鎚起・成形
本来の円形に切り取った銀板は、長い時間を経て打つ→焼き鈍し→打つ→焼き鈍しを繰り返すことで、胴部分の形を作り上げることができます。
オリジナルの模様
たくさんある鎚や道具を使い、表面に様々な模様を施すことができます。そして、それらの模様を施すには、それぞれ違った
「技法」が存在します。一つ一つ、少しずつ丁寧に施した模様は、それぞれの持つオリジナル性から、唯一無二な銀瓶へと変わっていきます。
また、金工芸術家それぞれには得意な模様があり、それもまた魅力の一つとなるのです。