新作 打出し鉄瓶
鉄は金や銀などに比べると硬いので、打出しで銀瓶を創ることはかなり難しいとされております。かなりの時間、そして労力を費やしやっとできた作品。
誰がどう見ても美しく、細かな打出しの跡が作品に温かさを持たせ、口にかけての滑らかな曲線がより一層味を引き出しております。これは一枚の板から絞っていくからこそできる技なのです。
先人たちがやってきたことを、現代の人ができない事はありません。ただ、機械という文明の利器に頼ることで、様々なことを軽減できます。
しかし、苦労をして一つの作品を創り上げるということで、先人たちの想いを現代に伝えることができ、何事にも変えることのできない喜びを得ることができました。
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【新作】和彫銀瓶 菊
皆さんは「和彫」という言葉を耳にしたことはありますか?
和彫とは日本古来から伝わる手技による彫刻を指し、今現在日本でこの技術はほとんど言っていいほど残っておりません。
レーザーで彫ることが主流になってきている昨今、雲山先生は機械に頼ることなく、自身が受け継ぎ、守り抜いた技術を駆使し、美しく繊細な作品を創ります。その一つがこの「菊」でございます。
日本では高貴な花として様々な場で使用されている菊を艶やかに銀瓶に表現いたしました。機械には決して出すことのできない人間の持つ細かさや、情熱が伝わる素晴らしい作品が出来上がりました。2018年の新作として、京都瑞鳳堂のラインナップに加わりました。是非ご覧くださいませ。
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